建築デザイン分野
建築デザイン分野は、まさに「建築」を設計し、デザインすることを学ぶ分野である。住宅などの小規模な建築からオフィスビルや劇場などの大規模な建築まで、そのなりたちや社会との関係を学びながら新しい時代に相応しい建築のデザインを創造していきます。建築学部の教育方針が幅広い分野の学問を学んでもらうことになっているが、実は建築をデザインするためには、実に多くの知識と経験が必要だからなのです。自分がイメージする建築の内部でどんな人々の営みが行なわれるのか、また自分が提案する建築が現実の都市の中に出現すると風景がどんなふうに変わっていくのか。創造するだけもわくわくするでしょう。建築をデザインすることは大きな社会的責任をもつことなのです。
教員
- 就職先
-
- 設計事務所
- 建設会社
- ハウスメーカー
- 不動産
- コンサルタント業
- 官公庁
- 教育機関
- 住設機器メーカー
インテリアデザイン分野
服や家具と同じく私たちの暮らしに身近な存在、それがインテリアです。住宅のように時間を重ねて身体になじんでいくもの、商業空間のようにひと時の非日常を演出するものなど、その種類はさまざま。親しみやすくも奥が深い分野です。当大学では、名建築や実際の仕事の現場に足を運び、その空間や物に直接触れることでスケール感・素材感などを身につけます。それと同時にデザインの歴史的な流れを学びながら、今自分が作り出すものの意味を考えます。身近で幅広い分野なだけに、将来はいろんな場面でその知識と経験が生かされること間違いなし。まずは自分の小さな興味を手掛かりに、広大な建築の海へ漕ぎ出しましょう。
教員
- 就職先
-
- 設計事務所(組織事務所・アトリエ系事務所)
- インテリアデザイン事務所
- ハウスメーカー
- 内装メーカー
- 家具メーカー
- 住設機器メーカー
- 工務店
共生デザイン分野
建築や家具などを使う人にはいろんな人がいます。年齢、性別、身体的特性、言葉、社会的状況など、多様な側面で異なるアイデンティティを持った人々が共生するのが社会です。一方で、建築、家具やさまざまなプロダクトといった空間をデザインする場合には、その平均的な姿を求めることがあります。なぜならば、ものを作るときには具体的に特定の寸法を決め、形などを特定しないとデザインにならないからです。つまりこれは使用者をさまざまな意味で限定してしまう作業です。さまざまな人の多様な要求と空間やプロダクトの限定性とのバランスを追求するのが共生デザインとも考えられます。
教員
- 就職先
-
- 医療・福祉を専門とする建築設計事務所
- インテリアデザイン事務所
- 建設会社
- ハウスメーカー
- 官公庁
- 教育機関
保存・再生デザイン分野
古くなった建物を取り壊さずに、その価値を見つけ、それを大事にしながら、現代に役立つように再生させるための方法を学ぶ分野です。日本に限らず世界各地の歴史や伝統的な文化と建築や都市の関係に興味がある学生が集まります。実際の古い建物をみてその正確な図面を作成する練習をしたり、建物の価値を見つけるために、そのデザインや設計者、建設年代などを調べたり、破損箇所や欠点を直すために、建物の構造や環境の違いによって生じる劣化について学んだりします。建物のリフォームやリニューアルに係る仕事、建物の調査や評価に係る仕事、国や地方の文化財の保護に係る仕事、伝統的な木造建築を手がける工務店などで学んだ知識を生かすことができます。
教員
- 就職先
-
- 不動産・建物の管理会社
- 文化財技師(公務員、設計事務所、コンサルタント)
- 博物館・資料館の学芸員などの専門職員
- 工務店
- 伝統職種(左官業、畳・建具製造等)
- 材木業等の伝統材料の供給メーカー