デザインの内側と外側から新しい建築の可能性を探る
伊藤 博之 教授
八王子キャンパス
多くの優れた建築作品に学びつつ、豊かな空間体験や、望ましい人々の関係などを目標として、そこにしかないものを作るのが建築デザインです。その過程で、構造や設備はもちろん、環境性能や法規等の、ともすると制約にも見える諸条件に積極的に向き合うことで、新しい建築の方法が見つかることも多々あり、デザインを考えるとき、その内側と外側どちらもに目を向けるべきです。研究室では、建築や都市の魅力を共有するデザイン研究を進めながら、多角的に設計の手がかりを求め、新しい建築を作る方法を探求します。
主な研究テーマ
- 建築・都市環境の研究
- 他分野との協働による設計手法の研究
- 集合の形式の研究
- Key Words
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- デザイン
- 環境
- 構造
- 設備
- 素材
- 法規
理論と実践の両輪から保存・再生デザインを考えよう
大内田 史郎 教授
新宿キャンパス
近年は既存のストックを残して活用するための保存・再生デザインが重要な時代になりました。その対象は世界遺産や重要文化財の修復から古民家の改修に至るまで幅広く、手法や枠組みも多岐に渡り、既存のストックをより上手く活かすための知識と技術が不可欠です。このような状況の中で、当研究室では歴史・意匠・技術に着目して、活用方法(理論)を検証しながら、それを具現化する設計手法(実践)を探求することによって、保存・再生デザインを理論と実践の両輪から考えます。
主な研究テーマ
- 保存・再生デザインの理論と実践の研究
- 近代建築のリノベーションの研究
- 国内外の駅舎建築に関する研究
- Key Words
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- 近代建築
- 歴史的建造物
- 産業遺産
- 駅舎
- 保存
- 再生
- 活用
施設にかかわるあらゆる人にとって有益な空間を考察する
筧 淳夫 教授
新宿キャンパス
病院や老人ホームなどの高齢者施設を対象として、患者、高齢者、子どもといった施設を利用する人たちや、医師、看護師、介護士などといったそこで働いている人たちにとって、快適性や安全性を保ちながら使いやすい建物を建てるための空間創りについて研究しています。また空間の面積、部屋の配置の仕方などが患者さんの治療に及ぼす影響を調べることにより、治療装置としてとらえたときの空間のしつらえ方についても研究を行っています。施設の利用者と勤務者の両面から考えた施設のあり方を考える研究です。
主な研究テーマ
- 医療・福祉施設の安全性に関する研究
- 施設環境と治療効果に関する研究
- ヘルスケア施設のマネジメントに関する研究
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研究室作成ホームページ
- https://kakehiatsuo.jp/
- Key Words
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- ヘルスケア施設
- 快適性
- 効率性
- 安全性
新しい時代の都市と建築のプロトタイプを考えよう
樫原 徹 教授
新宿キャンパス
21世紀に入り世界が大きく変化する今、社会に生きるさまざまな人々と共に、新しい都市と建築のプロトタイプを考える研究室です。
デジタルファブリケーションなどコンピュータを活用した空間づくり、ものづくりの実践や他分野における新しいデザイン思考の学習など、研究生それぞれの個性に応じた得意分野の育成をお手伝いしたいと考えています。
その他、教員が関わる国内外のフィールドリサーチやデザインワークショップ、町づくりプロジェクトなどに参加していただき、デザインという活動に必要な社会とのコミュニケーションの方法を学びます。
主な研究テーマ
- 現代都市における空間利用の研究
- 空間デザイン手法の研究
- Key Words
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- 都市建築
- 高密度居住
- 都市再生
インテリアデザインを軸にあらゆるデザインを探る
塩見 一郎 教授
新宿キャンパス
あらゆる経済活動においてデザインは必要不可欠なものとなっています。そのなかでも日本のインテリアデザインは、アートやファッションと接合し、商環境を通して独自の空間デザインを展開してきました。
我々は、日常の生活における全ての場面で無意識のうちにインテリアデザインと密接に関わっています。
本研究室では、実際の空間体験を通して、社会におけるインテリアデザインの役割とその可能性を探ります。
またインテリアデザインのみにとらわれず、空間という大きな領域を研究対象とします。
主な研究テーマ
- インテリアデザインの系譜の研究
- 現代の生活とデザインの関わりについて
- ブランディングにおけるインテリアデザインの役割の研究
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研究室作成ホームページ
- https://www.facebook.com/siokensioken/
- Key Words
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- インテリアデザイン
- ブランディング
- 空間体験
建築プロダクトデザイン、新しい視点で建築を研究する
鈴木 敏彦 教授
新宿キャンパス
建築プロダクトデザインとは,建築とプロダクトを融合させ,共に暮らしを支える,共生デザインである。従来、都市と建築とインテリアとプロダクト(家具や照明等)の関係性は、入れ子状に考えられていた。つまり、都市の中に建築があり、建築の中にインテリアがあり、インテリアの中にプロダクトが存在する。しかし現実は異なる。建築と建築の間に都市があり、プロダクトとプロダクトの間にインテリアがある。食べる場所、寝る場所、くつろぐ場所を思い浮かべてほしい。生活者の視点から私たちの身の回りの環境を再考すると、建築とプロダクトはきわめて補完的であり、連続的な関係にあるのだ。
(写真は、建築家具の事例。閉じて仕舞ってあるときと、開いて3つの部屋が生まれるシーン)
主な研究テーマ
- 建築家具に関する研究
- モバイル・アーキテクチャーに関する研究
- 建築の移動可能性・持続可能性に関する研究
- 軽量素材・軽量構造に関する研究
- Key Words
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- 建築家具
- モバイル・アーキテクチャー
- 移動可能性
- 持続可能性
身近な建築を実物大で考える
冨永 祥子 教授
新宿キャンパス
私たちにとって最も身近な建築である「住宅」。それはただの箱ではなく、日々の生活に力を与え私たちと共に生きていく、頼れる存在であってほしいものです。当研究室では、戦後から現在に至る日本の都市住宅について研究しています。建築家の思想や設計手法を学ぶのはもちろんのこと、その空間の魅力が具体的には何なのか、スケール・素材・ディテールを手掛かりに「原寸大のもの」としての建築感覚を身につけていきます。また今ある建築をリノベーションする手法についても実践を通して学びます。頭と身体の両方をフルに使い、建築の楽しさをどんどん広げていきましょう。
主な研究テーマ
- 日本の住空間に関する研究・設計
- 日本建築の伝統と現代に関する研究
- 住まいのリノベーションに関する研究
- Key Words
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- 日本の住まいと都市空間
- インテリア
- 歴史
華麗なヨーロッパ建築文化を通じ時代の発想や価値観を身につける
中島 智章 教授
新宿キャンパス
建築は、さまざまな人間活動が営まれる場所です。そのため、つくるときも使うときも、たくさんの人たちの思いが反映されます。建築の歴史を学ぶことは、各時代の考え方や価値観を知ることであり、文化の異なる外国の歴史的建築に触れると、その幅が広がり、とても有意義です。この研究室では歴史的建築の研究を通じ、建築はもちろん、それぞれの時代の考え方や価値観を知り、世の中のさまざまなことを見て判断する「目」を身につけていきます。教員自身は、ヴェルサイユ宮殿に代表される絶対王政時代の建築を中心に研究を進めています。
主な研究テーマ
- 近世ベルギーの都市防御システム
- ヴェルサイユ宮殿の設計手法
- ヴェルサイユ庭園の給水方法
- 近世フランスのスペクタクル文化
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研究室作成ホームページ
- https://tomoaki2000.wixsite.com/index
- Key Words
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- 建築史
- ヴェルサイユ
- 宮殿
まずは見て、建築の楽しさを実感するところから始めよう
西森 陸雄 教授
新宿キャンパス
建築は楽しいものです。つくっても、見ても、そこに暮らしても楽しめます。学生のみなさんには、この楽しさを実感してもらうため、「必見の建築100選」リストを用意し、実際に見てもらいます。こうして建築に興味を持ったところで、「ヒトと空間」「都市空間」「商業空間」などを切り口に、「空間研究」「デザイン手法論」「建築コミュニケーション論」といった研究に着手。「商業空間」では、「人」「モノ」「情報」「経済」など、多角的な視点から研究を推進。
地方都市の活性化では、「観光」をテーマにした研究に取り組みます。
主な研究テーマ
- 空間研究
- デザイン手法論研究
- 建築コミュニケーション論研究
- 南伊豆町、東伊豆町のまちづくり調査/提案
- 市場(Public Market)の調査/研究
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研究室作成ホームページ
- http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwd1048/
- Key Words
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- 建築の見方
- 建築のデザイン
- 人と建築の関係
時代を後どりして身近な建築・都市空間を読み解く
初田 香成 准教授
新宿キャンパス
災害が頻発し、人口減少期に入った日本では、これまでの建築や住宅、都市のあり方は自明ではなくなり、その存在意義が問われています。そこでは時代を先どりするより、歴史的な観点から現在の位置づけを問う、言わば時代を後どりするような考察が必要です。本研究室は建築と都市を一体的に捉え、実証研究とフィールド調査を行うことで、身近な建築・都市空間を読み解きます。そして、ストックをマネジメントすることが重要となった現在、今ある全ての空間を歴史的資源として捉え直し、保存・再生とまちづくりや建築設計をつなげようとしています。
主な研究テーマ
- 都市史・都市建築史・日本建築史
- 都市居住・商業地や災害復興の歴史的研究
- 歴史的資源の保存・再生
- Key Words
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- 大都市
- 集落
- 歴史的建造物
- 民家
- 町並み
- 文化的景観
- 仮設建築
- 闇市
21世紀にふさわしい建築のあり方を目指したデザイン
藤木 隆明 教授
新宿キャンパス
わたしたちが抱える難題のひとつが地球環境問題です。この問題を解決するには建築のあり方が深くかかわっていて、 わたしたちの生活そのものも見直していく必要があります。そこで、建築や都市、人々の生活をどのように変えていけばよいのか。さらに、それはどうしたら可能なのか。こうしたテーマに対する設計案を、デザインという観点から具体的に示すことを目標に研究と制作活動を行っています。 地球環境問題をふまえた21世紀にふさわしい建築を目指して、多方面から先端的なアプローチを展開しています。
主な研究テーマ
- 建築の未来形に関する研究と実践
- 自然指向型建築の研究と設計
- 流体的/自然発生的計画理論
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研究室作成ホームページ
- http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwd1034/
- Key Words
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- エコロジー
- 建築の設計
- 環境建築
- 自然
- プラスチック建築
複雑な現代社会の中で、建築をつくるための研究
山﨑 健太郎 教授
新宿、八王子キャンパス
複雑な現代社会の中で、建築をつくることを念頭において研究活動に取り組みます。偉大な建築家たちの建築作品を分析すること、実際にそこを訪れ実測すること、さらに都市や集落、公共空間を調査し、観察することなどさまざま手法を用いることで、建築や都市の本質を探っていきます。そしてその学びの中から、これから私たちはどんな社会を目指していたいのか、どんな暮らしや人との関わりをしていきたいのか、調和のとれた地球環境とはなんなのかを考えていきます。
主な研究テーマ
- 作品分析と設計手法
- 空間実測と建築デザインの関係性の研究
- 人の居場所に関する研究
- Key Words
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- 建築設計
- 建築理論