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大学生が附属中学生にまちづくり活動を紹介

12月11日、八王子キャンパス4号館で、工学院大学まち開発プロジェクト所属学生が附属中学1-3年生にまちづくり活動を紹介しました。
同プロジェクトは、新宿キャンパスの建つ西新宿で、地元のお祭りに神輿の担ぎ手として参加したり、地域の見どころをオンラインマップに掲載したり、新宿区商店街活性化事業に参加することで、まちの人と人を結びつける活動を続けています。今年は、初めて日帰り防災キャンプやオンライン工作教室を開催するなど、コロナ禍でも人と人とがつながる活気あるまちを作ろうと活動しています。

活動におけるコンセプトやイベントチラシなどのデザイン過程を、今回は「ぬり絵でまち開発」のタイトルで中学生1‐3年にお話ししました。まず、今の西新宿はかつて淀橋と呼ばれていたことと、現在の同地域は、商店会を中心に古くから住む住民とタワーマンションに住む比較的在住歴の浅い住民、高層ビル群の企業と分断されがちな状況が示されました。この解決に向けて大学生が主体的に取り組み、新宿駅周辺再開発が終わる2030年頃には状況が少しでも改善されるように、防災やSDGsと関連させたイベントを次の時代の文化として定着させようと開催していることが紹介されました。

その一つがキャンドルナイトで、多くの人がつながる方法としてぬり絵が使われている説明がありました。自分たちに何ができるか模索しながら試してみることを中学生にもぬり絵で体験してもらいたいと、中学生には2タイプのぬり絵(イラスト、白紙)が配られました。中学生のぬり絵作品は、来週中に大学に届き、キャンドルナイト会場を彩る予定です。白紙に描かれたデザインは次回のキャンドルナイトのぬり絵の候補として、ぬり絵で参加するだけでなくキャンドルナイトを主催する側にも参加する機会を拡大しようと考えています。附属中学校校舎では、大学から戻った生徒が早速色を付ける様子が見られました。

説明を担当した大学生は、まちづくり学科と建築デザイン学科に所属しています。大学生が中学生に説明するのはこれが初めての機会でしたが、具体的な例を挙げたことで、まちづくりやデザインが社会とどのように関わるのか、中学生にも感じ取ってもらえた様子でした。中学生は、慣れない大学教室での講義に初めは戸惑っていましたが、説明が始まると普段の授業とは違う内容に惹かれていました。 今回のような中高大連携を通して、中学生・高校生が将来なりたい自分をイメージでき、中学校・高校での学びがより充実したものになるよう、大学も協力して環境を整えています。

■講演者
永山 勝也さん(工学院大学まち開発プロジェクト代表、まちづくり学科3年)
吉野 穂乃里さん(工学院大学まち開発プロジェクト副代表、建築デザイン学科3年)
三木 良雄 教授(工学院大学まち開発プロジェクト顧問、情報学部長)

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