まちづくり学科の研究室
まちづくり学科の研究室
都市の変化をいかに制御するか? 魅力的な都市空間のデザインを考える
私たちのくらしが続く限り、都市の形や空間のあり方は変化し続けます。その変化を制御することが都市計画の重要な仕事です。大切なのは変化を止めさせることではなく、望ましい方向に変化を導くこと。望ましい都市や街とは何か。どうすればその姿に近づけるのか。都市や街を「デザイン」する立場から、この問題を考え提案していくことが本研究室の大きな目標です。時代に即した「問い」の立て方ができるかどうかが重要です。皆で議論のできる雰囲気、お互い協力して活動を進める雰囲気を大切にしていきたいと考えています。





[学部]環境生態学の視点からまちのランドスケープを探る
住宅の庭や建物周囲の広場、公園などの身近な場所から、空間を幅広く扱います。デザインはきれい、カッコいい印象があるかもしれませんが、ランドスケープデザインは必ずしも個人の好き嫌いだけでは決まりません。本研究室では環境生態学の視点から場所の個性、立地の潜在的能力(ポテンシャル)や、まちの特徴を読み解き、その土地にあった技術や知識を用いて、市民と一緒に問題解決に取り組んでいくデザインを提案・実践していきます。
[大学院]境界領域の課題を解決するランドスケープデザイン
現代社会において、さまざまな境界領域に現れる諸問題に空間計画・設計を通じて解決を試みます。人と自然、建築と造園、保全と創出…。一見対立するこれらの問題の境界に立ち、立地の潜在的特性の把握に基づいて両者に介在し、その解決を目的とするプロジェクト、デザインを提案します。自然環境と人間活動の共存のための計画設計手法の研究を通じて、階層的な時間・空間スケールの認識とその利用、植生遷移の考え方に基づいたランドスケープの管理を学び、エコロジカルなまちづくりのあり方を提案します。





多様な視点からランドスケープをデザインする
ランドスケープという境界線を曖昧にする時、空間の境界線だけでなく、風景、時間、環境の境界線をも曖昧にすることです。境界は空間をつくる要素であるが、物理的で固定的なものだけではないはずです。境界の曖昧さを考えることは、そこにあるべき空間や時間に、新たな可能性を与えることに等しいと考えています。 「ぼやけた境界線」や「多様なスケール」をテーマに、空間として、景色として、環境として、多層のランドスケープのあり方を考えています。





安全・快適・省エネの住宅とまちづくりをめざして
近年、建築設計や日常生活での環境配慮は当たり前のように言われています。しかし、これまでの長い間につくられ、使われてきた建材や工法、設備、そして人々のライフスタイルを根本的に変えていくことは、簡単なことではありません。本研究室では、こうした現状に対して、安全安心、快適環境、省エネルギーなどをテーマに、環境建材の開発、住宅性能の評価と住まい方提案、学校建築における省エネ提案や環境教育の実践、都市・地域に最適なエネルギーシステムの構築などに幅広く取り組んでいます。





[学部]「環境にやさしいって何?」をまちづくりの視点から考える
ヒトは呼吸をしますし、ものの多くはいつかごみになります。空気を見ることは難しいし、捨てたごみはどこに行くのでしょう。知らぬうちに環境へ与えているインパクトがどのくらいなのかを知る第一歩は、そんな素朴な疑問が手掛かりになります。二酸化炭素などの温室効果ガス排出実態や生活から捨てられる都市ごみの昔と今を知り、環境との調和、環境との共生とは何かをまちづくりの視点で調査研究し、次世代につなぐ持続可能な都市・建築のあるべき姿を創造していきます。
[大学院]建築設備システムの環境性能と災害リスクを定量化する
地球規模の気候変化や自然災害への脅威は、集中豪雨や大震災など、様々な形で顕在化し、環境影響は地球規模で考察する問題に発展しています。そのため、都市や建築に関わる環境評価には、時間軸が加わり環境インパクトをライフサイクルで評価するようになりました。 私たちは、建築やヒトの活動が環境に与える影響や自然災害により環境が受ける影響を建築環境・設備の分野から巨視的・微視的に研究を進めています。





[学部]人々が快適に楽しくくらすことのできるまちをめざして
私たちがくらす都市・まちをより快適なものへ改善していくことは、現代の問題であるだけではなく、未来に生きる私たちの子孫のためにも重要なテーマです。少子高齢化、人口減少がさらに進むこれからの都市・まちを、さまざまな視点から考え、提案・発信するのが私たちの研究室の活動の中心です。積極的にまちに出て、まちの様子や人を観察し、感じ取り、多様な視点から考え、夢のあるまちの将来像を提案します。まちの人々と一緒に活動する機会もあり、より実践的に学ぶことができます。
[大学院]未来へ向けたまち・都市のあり方と実現手法を提案する
私たちがくらすまち・都市を、未来に向けてより良いものにしていくためにはどうしたら良いでしょうか。これが私たちの研究室の最も重要なテーマです。そのために、まちの将来像を考え、それを絵に描き、合意形成を図り、実現のための手法の検討を繰り返します。日本の都市計画制度は成長型社会に対応してつくられているため、今後の人口減少社会では新しい考え方が求められます。さまざまな実践的な経験を積みながら、単に個別の課題を解決するだけではなく、大きな将来像を考えていきます。




大地震や水害などの災害に負けない建物やまちをつくる
阪神・淡路大震災、東日本大震災、熊本地震などの経験を踏まえ、今後発生が懸念されている首都直下地震や南海トラフ巨大地震、活断層などによる大地震に対して建物やまちをどう守るのかが、大きな課題です。本研究室は、想定地震に対する地震動を数値シミュレーションする手法を開発し、震災に備えた安全なまちと建物を実現するための研究や、最近では都市型水害に対する研究も行っています。 建物やまちを頑強にする研究に加え、万が一の災害の発生に際して、適切な対応により、レジリエント(速やかな復旧・復興)を実現するための研究も行っています。




屋内外を一体に考えた建築・まちづくりを目指す
日本には四季があり、地域によって気候特性が異なります。環境と共生した建築・まちづくりにおいては、地域ごとの特徴を踏まえながら、自然と上手く付き合うことが不可欠です。自然エネルギーを用いて屋外や半屋外に快適な微気候を形成することで、結果、屋内も快適になる。さらに隣近所に住まう方々と屋外空間を共有することで、コミュニティがより良く形成されるような「まち」を創るにはどうしたらよいか。本研究室では屋内外の関わりを重視しており、建築・まちづくりについて広い視点で考えてもらいたいと考えています。





住み続けられる地域のあり方を過去・現在の両面から探る
住み続けることのできる都市・まちは安全・安心な環境であることが強く求められます。また、現在の都市やまちは社会の変化に応じつつ、こうした環境を求めたさまざまな判断・活動の積み重ねの結果として成り立っています。本研究室では、建築と都市の関係性と、そこに住む人々の営みに着目しながら、地域をかたちづくる空間理論・制度などの歴史的蓄積の再解釈、復興まちづくり支援や減災まちづくりをはじめとした実践的取り組みの両面を通じて、これからの地域のあり方について考えていきます。

わが国の都市が抱える多面的な課題にアプローチ
現代のわが国の都市がどのような課題に直面し、それにどのように対処していくべきかについて、経済社会の状況と都市構造との関係性、人間活動との関係に着目した質の高い都市空間(公共空間と建築物の関係)のあり方などの面からアプローチします。例えば高齢者のくらしの安心安全、中心市街地の再生、郊外住宅地の衰退への対処、人々に精神的な豊かさをもたらす都市空間形成、これらのテーマに応える都市計画制度の運用や改革の方向について、調査、分析、考察を行います。




ものづくり・ひとづくり・ことづくりから、安全・安心のまちづくりを実践
安全で安心してくらせる「まち」にしていくには、「まち」が持つ弱点を見つけ、改善していくことが必要です。本研究室では、都心業務市街地や木造密集市街地など色々な地域において、「まち」の弱点を改善するため、災害に強い建築やまちをつくる「ものづくり」、まちづくりを担う人を育てる「ひとづくり」、イベントや講習会などを通じてまちづくりを支援する「ことづくり」から、安全で安心してくらせるまちづくりを実践しています。まちづくりを効果的に進めるためのシステム開発も行っており、まちづくりに関する知識の他、ICTに関連する知識も学ぶことができます。















