
- これは何の建物ですか?
- 築30年を経過した新宿副都心の高層ビルの1階・地下1階にあるパブリックスペースのリノベーションを行いました。
- ご依頼主のご要望はどのようなものでしたか?
- 大企業のフラッグシップビルとしての品格と、新しい時代のスピリットを表現することが求められました。平面の中心を占める大規模なエレベーターコアを囲む自然石の壁面は、技術的に取り替えることが不可能であったため、これを洗浄して残し、その前面に隙間を開けてセラミック塗装で幾何学的な模様を施した強化ガラスのスクリーンを立てた。奥の石壁とガラスの隙間に上部から人工照明を仕込むことにより、古い石壁の質感と新しいガラスのパターンが重なって見える効果を演出し、伝統を活かしつつ新しい感覚を活かす社風を表現しました。
- 他に工夫したポイントはありますか?
- 西側パブリックスペースには以前からあったフォトギャラリーを、ガラススクリーンパネルによって一新し、パブリックスペース全体を21世紀に相応しい新しい感覚の空間に変貌させました。現在は2008年にフォトギャラリーは廃止され、その部分は撤去されています。
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